
糸リフトは、医療用の特殊な糸を皮下に挿入することで、たるんだ組織を引き上げる施術です。メスを使わないため傷跡が目立ちにくく、施術時間も比較的短いことから、手軽にたるみ改善を希望する方に選ばれています。糸には突起が付いており、組織をしっかりと引き上げながら固定します。時間の経過とともに糸の周囲でコラーゲンが生成されるため、リフト効果に加えて肌質の改善も期待できます。
アウラニクリニックでは、Aphrodite、Fiora thread、TESSLIFTの3種類の糸を導入しています。それぞれの糸には異なる特徴があり、たるみの程度や部位、ご希望の仕上がりに応じて最適なものを選択します。一人ひとりの顔の骨格や組織の状態を丁寧に診察し、どの糸をどのように配置するのが適切かを設計します。
当院のこだわり

アウラニクリニックの糸リフトは、「診断に基づく設計」と「素材・構造の最適配合」、そして「テンション分散と動的微調整」によって、自然さと持続を両立させます。
単に糸を入れるだけではなく、三方向評価で顔を立体的に把握し、たるみの原因を可視化します。靭帯の位置、脂肪のコンパートメント、皮膚の弾性など、複数の要素を総合的に判断し、点ではなく面で支えるベクトル設計を行います。微細な左右差まで前提とした非対称設計により、糸の長さ、固定点、張力を左右で微調整します。
Aphrodite、Fiora thread、TESSLIFTの3種類の糸を症例ごとにレイヤー化し、張力を分散して自然な可動を保ちます。手技においては、皮下浅層からSMAS直上の層を精密に狙い、靭帯周囲では安全域を保ちながら組織の再配列で張力を受ける設計を行います。一点吊りを避け、複数固定と交差ベクトルでテンションシェアを実現し、長期安定性を確保します。座位で表情や会話を確認し、動的フィッティングで最終調整を行います。
皮膚余剰が大きい高度下垂や骨格由来の輪郭課題では、外科的リフトや脂肪調整をご提案することもあります。無理な牽引は行わず、適応と限界を明確にお伝えします。
使用する糸の種類と特徴
Aphrodite(アフロディーテ)
PDO、PLLA、PLACLの素材バリエーションが広く、持続と柔軟性の設計を選べる糸です。PLLAは約18か月から24か月と持続期間が長く、土台作りや皮膚厚のある症例に適しています。しっかりとした支持力が必要な方や、長期的な効果を重視する方に向いています。
PLACLは約12か月から18か月の持続で、PLLAの保持力とPCLの柔軟性を両立し、頬のボリュームや可動性を残しながらリフトしたい症例に適しています。自然な表情を保ちながら、たるみを改善したい方に最適です。
PDOは約6か月から9か月としなやかで扱いやすく、微調整や多ベクトルのつなぎに使用します。初めて糸リフトを受ける方や、まずは試してみたい方にもおすすめです。
Fiora thread(フィオラスレッド)
PDO素材で持続目安は6か月から12か月です。切削ではなく型押しコグで破断が少なく、シャープなベクトル形成に長けています。フェイスラインから中顔面のシャープな牽引に向き、口角外上方ベクトルの調整に主線として使用します。
顔の輪郭をシャープに見せたい方や、フェイスラインのたるみが気になる方に適しています。PDO特性により扱いやすくダウンタイムも控えめです。
TESSLIFT(テスリフト)
PDO素材で、360度コグ糸に外周の円筒状3Dメッシュ構造を組み合わせた設計です。面で係留して組織の入り込みを促し、密着性と再下垂抑制を狙います。重量感のある頬やジョーラインで安定しやすく、ジョーラインの段差や頬のボリュームを安定的に載せ替えます。
頬のたるみが顕著な方や、再下垂を防ぎたい方に適しています。しっかりとした引き上げ効果を求める方におすすめです。
糸リフトをおすすめするケース

頬やフェイスラインのたるみが気になる方には、糸リフトが効果的です。加齢によって頬が下がってくると、フェイスラインがぼやけたり、ほうれい線が深くなります。糸リフトで引き上げることで、若々しい輪郭を取り戻せます。
ほうれい線やマリオネットラインが気になる方にも適しています。これらのラインは、頬のたるみによって深くなることが多いため、糸リフトで頬を引き上げることで改善が期待できます。
メスを使わずにたるみを改善したい方に最適です。切開を伴う施術に抵抗がある方でも、糸リフトであれば手軽に受けられます。傷跡が目立たないことも大きな利点です。
ダウンタイムをできるだけ短くしたい方にもおすすめです。切開を伴う施術と比べて、腫れや内出血が少なく、回復が早い傾向があります。仕事や日常生活への影響を最小限に抑えたい方に向いています。
肌のハリや弾力を改善したい方にも効果的です。糸の周囲でコラーゲンが生成されるため、リフト効果に加えて肌質の改善も期待できます。
定期的にメンテナンスしながら若々しさを保ちたい方にも適しています。糸リフトは効果が永久的ではありませんが、定期的に施術を受けることで、若々しい状態を維持できます。
施術の流れ

カウンセリング・デザイン決定
三方向から顔を評価し、たるみの原因を可視化します。靭帯の位置、脂肪のコンパートメント、皮膚の弾性などを診察し、どの糸をどのように配置するのが適切かを設計します。ご希望の仕上がりについて伺いながら、想定される効果や持続期間をご説明します。
微細な左右差まで考慮し、糸の長さ、固定点、張力を細かく調整します。施術内容、想定されるリスク、ダウンタイムについても詳しくお伝えしますので、疑問点があればお気軽にお尋ねください。
麻酔・糸の挿入
表面麻酔、局所麻酔を行い、必要に応じて笑気麻酔で術中の快適性を確保します。麻酔が十分に効いていることを確認してから、デザインに沿って糸を挿入します。刺入点は毛髪内や耳前後など目立たない場所に設定し、最小穿刺で血腫や浮腫を抑制します。
左右のバランスを確認しながら、細かく調整を加えます。一点吊りを避け、複数固定と交差ベクトルでテンションシェアを実現します。施術時間は使用する糸の本数や部位によって異なりますが、1時間から1時間半程度です。
術後の確認
施術が終わったら、座位で表情や会話を確認し、動的フィッティングで最終調整を行います。ご納得いただけましたら終了となります。帰宅後の過ごし方、注意すべき症状についてご説明します。
ダウンタイムと注意点
施術直後は引き上げた部位に腫れや内出血が見られることがあります。腫れのピークは術後2日から3日程度で、徐々に落ち着いていきます。内出血が出た場合は、黄色から緑色に変化しながら1週間から2週間ほどで消えていきます。違和感やひきつれを感じることがありますが、多くは1週間から2週間で落ち着きます。
洗顔は翌日から可能ですが、挿入部位を強くこすらないよう注意してください。メイクは翌日から可能ですが、挿入部位は慎重に扱ってください。
シャワー浴は当日から可能ですが、入浴や激しい運動、飲酒は血行を促進し腫れが長引く原因となるため、1週間程度控えることをお勧めします。
患部を冷やすことで腫れを軽減できます。保冷剤をタオルで包んで患部に当ててください。うつぶせ寝は避け、できるだけ仰向けで休むようにしましょう。大きく口を開けることや、強く噛むことは1週間程度控えてください。
考えられるリスク・副作用

まれに左右差が生じることがあり、その場合は追加の調整が必要になることもあります。
感染症のリスクはごくまれですが、施術後に強い痛みや熱感、膿が出るなどの症状があれば、すぐに当院までご相談ください。糸に対するアレルギー反応が出ることも極めてまれですが、異常を感じた場合はお早めに受診してください。
糸が皮膚表面に触れて感じられることがありますが、多くは時間とともに馴染みます。気になる場合はご相談ください。
喫煙、強い咬筋肥大、過度の皮下脂肪などは持続に影響することがあります。生活習慣についてもアドバイスさせていただきます。
よくあるご質問
施術時間はどのくらいですか
使用する糸の本数や部位によって異なりますが、1時間から1時間半程度です。
痛みはありますか
麻酔を使用するため施術中の痛みはほとんどありません。術後に多少の違和感がありますが、鎮痛剤で管理できる程度です。
傷跡は残りますか
刺入点は毛髪内や耳前後など目立たない場所に設定するため、傷跡はほとんど目立ちません。
メイクはいつからできますか
翌日から可能ですが、挿入部位は慎重に扱ってください。
効果はどのくらい持続しますか
使用する糸の種類によって異なります。PDOは約6か月から12か月、PCLやPLACLは約12か月から18か月、PLLAは約18か月から24か月の持続が期待できます。
何本くらい入れますか
たるみの程度や部位によって異なりますが、一般的には片側2本から6本程度です。カウンセリングで最適な本数をご提案します。
糸が切れることはありますか
適切に挿入された糸が自然に切れることはほとんどありません。ただし、強い刺激を与えると移動することがあります。
他の施術と組み合わせられますか
ヒアルロン酸注入やボトックスなどと組み合わせることで、より効果的な若返りが期待できます。カウンセリングで最適なプランをご提案します。
他院で受けた糸リフトのやり直しは可能ですか
可能です。アウラニクリニックでは他院施術の修正やセカンドオピニオンにも対応しています。まずは現在の状態を診察し、修正が可能かどうか、どのような方法が適しているかを丁寧にご説明します。お気軽にお問い合わせください。